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travelnotes : overseas
【KOREA-07】 2008/08/16-17 韓国Nリーグのハシゴ
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地下鉄・世界杯競技場駅の改札を出ると、大田シチズン隊の大型ポスターがお出迎え。外に出ると、そこにあるのは市場だソウル東大門や南大門あたりの市場じゃなく、卸売市場。その1階を突っ切っていくと、W杯競技場がある。今日は試合もないのでメイン会場は静かなもの。ひとの気配すらない。道を挟んだ向かい側に補助競技場がある。スタンドに屋根もちゃんとあって、たしかにNリーグならこっちで十分だろうね。試合が始まる頃になると、なんやかやとひとが集まってきて、100人以上にはなったと思う。しかし両チームにいわゆる『サポ』はいない。後期開幕だからか花束贈呈があって、試合開始。大田水力原子力×高陽国民銀行。
互角。そして内容もいい。昨年、釜山九徳で視てがっかりしたNリーグとは違う。どっちもプレスが緩めのせいもあるけど、ちゃんとつないで攻め上がる。高陽は13番のFWがポストもこなすしカラダの強さを活かしてゴリゴリとゴールに迫る。それから特筆は右2列目の22番====ThisIsTheErrorMessege====だ。ちゃんと中盤で散らせるし打ってもよし。高陽はこの2人に注目だなと思ってたら決勝点はまさにこの2人から。中央から右に開いた22に渡ると低いクロスをGKの前に入れ、そこに13がダイビングヘッドで飛び込んだ。大田もチーム戦術的には高陽よりよかった時間帯もあったけど、おそらく個々の戦闘能力には差があるんだろうね。ただ、高陽はDFが少々淡泊な印象で、自分達より攻撃力のあるトコと当たったら持ちこたえられないのかもしれない。試合は1-0で高陽の勝ち。後半から気づいたんだけど、大田のサポ集団がダンマクを掲示していたが、太鼓の音とかコールとかは聞こえなかった。

再び地下鉄で大田駅に戻る。行きではぼーっとしてて気づかなかったんだけど、韓国にGUAM駅があるのね。そりゃ日本にもUSA駅があるけど。売店でサンドウィッチと缶コーヒーを買って、昼飯前に大田駅で買っておいたKTXに乗って一駅、天安牙山へ。なんにもないトコに新幹線の駅だけ作った感じ。ただ、ちょっと離れたところを通っていた長項線をこっちに線路変更して接続させるようで工事真っ盛りだ。18時半に着いて、すぐにタクシーを拾う。天安総合運動場へ。4000ウォンくらいで西側の正面入り口に着いた。同じくNリーグ、天安市庁×仁川韓国鉄道。
天安は、昨年のACLで赤軍をギリギリまで追いつめた城南一和天馬====ThisIsTheErrorMessege====がかつてホームにしていた街。この天安総合運動場は、07年にはU-17W杯の会場にもなった。だから、デカい。そんな中で客の入らないNリーグ。と思ってたのだけど、これは結構入っている。売店ではカップ麺とか売ってたし、それより何より、天安市庁には『サポ』がいる!====ThisIsTheErrorMessege====太鼓もある。コールもする。歌も歌う。おっ、この歌は、フロンターレだね。前日の旅行記にも書いたけど、韓国はNHK-BS映るもんな。「チョナンシティー、アレ!」は、ピクシー・コールか。しかし、「レディーゴー、レッツゴーちょーなーん」って

『べ』?

少々歌いにくそうではあったけど、彼らはどこからこの歌を入手したのだろう。もしかして、スカパも視聴可能なのかな。だとすると、何年か後には岐阜隊のコールも(笑)。

試合は、うーむ天安押されっぱなし。とにかく天安はバイタルエリアがボコッと空くんで仁川コレイルがやりたい放題。ところが、押されっぱだった天安が7番のFK一発で先制してしまう。天安サポ連は肩組んでラインダンス始めるし。いやあ、いいねえこのノリ。もっとも終了間際に同点に追いつかれてしまうのだけど。後半もやはり押され気味の天安、しかし30分くらいにDF登録のクセにトップでがんばっていた20番がヘッドで押し込んで勝ち越し。彼は得点を決めるとそのままベンチあたりまで引っ込むと、なんか緑の旗を取りに行ってサポの前で振るパフォーマンスを披露。それって、あり?普通、遅延行為でしょ。ところがその数分後にこちらもヘッドでお返しで仁川同点。問題はロスタイムに入りかけの頃、天安がPKを得た。勝ち越しの大チャンスに場内は大盛り上がり。蹴るのはもちろん、件の20番。これを決めたら試合内容的にはまさに『勝ちに不思議の勝ちあり』って感じだったのだけど、20番のキックはGKが横っ飛びファインセーブで止めてしまう。この後、試合が終わるまで20番君は明らかに引きずりまくり。ドローで試合終了の笛がなると、ピッチの真ん中で一人だけヘコみまくっていた。その悔しさは糧になる。糧にしなきゃ、サッカー選手じゃないよ。がんばってほしい。お、試合が終わると相手ベンチに挨拶に行くんだね。日本の地域リーグと一緒だ。

さて、どうやって帰ろう。天安牙山に戻るのは間違いないのだけど、タクシー拾えるかしらん。との心配は杞憂でした。押ボタン信号でバイパスを渡ったところでタクシーの方から寄ってきた。すぐにタクシーが拾えたおかげで、考えていたより1本早いKTXに乗れ、ソウル着は30分も早かった。ありがたい。ソウル駅に着くと、待合スペースのテレビにヒトやまのクロダカリ。北京五輪・野球の韓日戦だ。やはり、対日戦となると気合の入り方が違う。WBCで負けたリベンジってのも、あるだろうし。
地下鉄を乗り継いで麻浦のホテル。ホテル裏のカムジャタン屋に行こうかとも思ったけど、なんか疲れたんでコンビニのカップ麺で終わり。残念ながら、うまくない。野球は岩瀬が打たれて日本の負け。韓国勝利の瞬間のアナと解説者の叫びは、これはもう凄かった。日本で“絶叫系”と呼ばれて不評の民放アナさんは、韓国でテレビ中継を視るといい。====ThisIsTheErrorMessege====


日曜日。帰国の日。朝6時に宿を出て、麻浦駅へ歩く。行きと逆ルート、金浦空港から空港鉄道。今回もノンストップ急行。しかし、ノンストップ急行のクセに並走する高速道路の空港バスに平気で抜かれていくのはどうしたことだ。残念ながら、鉄道の利点は現在のところは安いだけ。再来年だかにソウル駅まで延伸開業だそうで、そうなったら事情も変わるだろうけどね。
さすがに盆休みの最終日、チェックインは大行列。なんだけど、荷物なしのカウンターはガランガランでサクサク手続きが終わった。ラッキー。では、と朝飯。せっかくなんでヘジャンククにしよう。====ThisIsTheErrorMessege====と空港1階の店に行くと…改装されてた。そして、ヘジャンククを頼むと「30分かかる」と言われ、退散。それでは、と空港4階のフードコートへ。ここにもあったヘジャンクク。こっちは待たずに食べられそう。番号で呼び出されて取りに行くと……これ?
ヘジャンククって、もっとこう、グロくてグロい色合いのものを想像していたのだけど、帰国して調べたら、あの牛の血が固まった…じゃないや牛の血を固めたのが入ったのはソンジヘジャンククといってヘジャンククの一種に過ぎないのですね。ヘジャンククって名前も実は効能を謳ったもの、====ThisIsTheErrorMessege====らしい。次は血の塊入りに挑戦してみよう。OZの名古屋行も大勢の乗客、だけど満席ではなかったね。機内で行き以上の粗食を食べて帰ってきた。

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