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travelnotes : overseas
【KOREA-06】 2007/09/19 臨津江地方の天気予報
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広大な新ソウル駅に新型KTXからセマウル車やらが停まっている端っこ、一番西寄りのホームから5両編成のディーゼルカーが出る。『通勤列車』の標準仕様。平日の昼間なのに予想より人が乗っていて、1ボックスに1人程度の乗りで発車。ありゃ、以前の長町みたいな典型的“汽車駅”だった新村も駅ビルが出来てピカピカに。走るとともに雨はどんどん強くなっていく。
山を過ぎて、左側に鉄道中断点の看板====ThisIsTheErrorMessege====を視て、さらに雨の中を北へ。終点の臨津江駅には何もなかった。売店も閉まっていたし、もう都羅山行列車はないのだから、軍人の姿もない。臨津江駅から北方面の写真を撮ると警備憲兵がすっ飛んでくるという話だったけど、誰もいないんじゃそんなこともない。臨津駅の駅名板は、両隣駅が平壌と首尓====ThisIsTheErrorMessege====になっていた。
雨は激しかったけれど、そのまま駅にいても面白くないので、買ったばかりの傘を差して臨津閣まで行ってみることにした。臨津江駅の時刻表によると、1日1本の都羅山発ソウル直通のセマウルが戻ってくる頃だ。もし間に合えば、視れるかもしれない。
臨津閣は普通の観光施設のようにも見えた。もちろん、中に入るといろいろあるのだろうけど、今回のぼくの目的は外だ。建物の外にダイレクトに展望台に上れる階段がある。上ると、おおっ臨津江を渡る鉄橋が丸見えだ。で、もう通過していなくてはならないセマウルが通った気配はない。もしかして、遅れてる?
と、橋の向こうで動く気配がした。雨のせいか、やはりソウル行セマウルは遅れていたのだ。誰もいないのをいいことに、鉄橋を渡って戻ってくるセマウルの写真をバシバシ撮ってしまう。いいのかしら。さて、駅に戻ろう。また雨の中を数分歩く。臨津閣前の駐車場にはパトカーは1台停まっていて、ぼくが臨津江駅に戻る直前に後ろから追いかけてきたのでかなり緊張したけど、そのままソウルの方に走り去っていった。やれやれ。
ぼくは帰りは新村で降りるつもりだったので窓口で「シンチョン、ハンジャン」と言ったのだけど、出てきた切符はソウルまでのものだった。運賃一緒なのね。携帯電話の電源を入れると、音声通話は出来てもデータ通信は出来なかった。やはりデリケートな地域なのだ。

来る時と同じ景色視てもつまらないので、帰りも進行方向左側に座った。一山あたりでは電鉄線の工事が行われていて、ホームとかはだいぶ出来上がっていた。これまでは宅地開発が遅れていた地域====ThisIsTheErrorMessege====けど、ソウルの都市事情はそうも言っていられないのかな。
結局、ぼくはそのままソウルまで乗っていった。時間は3時過ぎ。もう3時か。都羅山まで行く列車がなくてよかった。都羅山まで行っていたらソウルに戻るのは2時間は遅れただろう。そうしたら、今日のメインイベントに間に合わなかった公算がデカい。車内にはインソール売りの親父が現れた。地下鉄だけじゃないんだね。これが意外と売れるのだ、ぼくの乗った車両だけでも数人が買っていた。

ソウル駅まで戻って、地下鉄に乗る。釜山でハナロカードを買ったように、ソウルではT-Money。窓口で10000W札を出すと、500W玉1枚の釣りをよこして、デジタル料金表示器に7000と出して「OK?」という身振り。そうだよ、カード買った時にチャージするのが普通でしょ。舎堂で乗り換えて江南方面に向かう。江南へは、たぶんこれが一番速い。
宣陵駅の真上に今日の宿がある。ことになっている。予約したサイトの地図ではそうなっている。ない。またか。雨の中をウロウロする。ない。コンビニで訊ねるが、わからんという。しかし、おばちゃんが予約確認書の住所に気づいた「ヨクサンロ?」ああそうか、駅三ならぼくが歩き回った反対側だ。道を渡って西側を探し出すとすぐに見つかった。
しかし、チェックインして部屋を視てすぐに「しまった」と思った。ソウル・レジデンス。レジデンスなんだからレジデンスに決まっているのだが、そうかレジデンスだよなあ。うーむしまった。そして部屋が蒸し暑い。空調機のスイッチはどこだ。適当に壁にある機器の丸いボタンを押すと、いきなりすごい音の警報音が鳴り出した。なんだなんだなんだ?ボタンのハングルをよく読んでみる。ビサン。『非常』。そりゃ鳴るわ。しかし、音が停まらないぞ。仕方なくフロントに電話して止めに来てもらった。やれやれ。結局、空調機はリモコンが机の上にあった。すごい効きがよくて一気に寒いくらいになった。荷物を軽くして、さあ城南だ。

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