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travelnotes : overseas
【KOREA-05】 2002/06/29 半夜月の汽車駅
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翌朝。テレビでは当然のように3決の話ばかり。盛んにゆじょんえみ====ThisIsTheErrorMessege====という言葉が聞かれる。韓国にもこの言葉があるんだね。対戦国・トルコは朝鮮戦争の際に援軍を出してくれた友軍国だ、と映像付きで紹介されていた。さて、夕方まで何をしよう。はっきり言うが大邱はいわゆる観光都市ではない。商業地も街の規模にしては小さめで、要するに日本人観光客が時間をつぶすのは大変なのだ。

では、と鉄チャンをしてみることにした。大邱市東部に半夜月====ThisIsTheErrorMessege====という場所がある。国鉄も地下鉄もある。地下鉄で行って国鉄で戻ってみることにした。地下鉄の駅は産業道路というかバイパスの下みたいなところにあって埃っぽい。まだまだ開発はこれからだなという感じ。そこから旧道の方に歩いていく。国鉄の駅は旧道の商店街に面したところにあった。おそらくは日帝植民時代に作られたのだと思われる懐かしい感じの駅舎。しかし駅に乗客はいない。それもそのはず、この駅は大邱線====ThisIsTheErrorMessege====にあるのだが、列車は1日に3往復しか停まらないのだ。旧道には市内バスがガンガン走っているし、バイパスには地下鉄。ここは市内にあるものの完全に汽車駅なのだ。そんな寂れた駅なのだが、もちろん無人駅ではない。====ThisIsTheErrorMessege====
窓口で「トンデグ、トゥジャン」と話し切符を2枚購入。あとは列車が来るまで駅前をうろうろして過ごした。改札口が開く。パスポートとカメラを見せ「OK?」と尋ねると、ホントはまずいんだけどなあというような表情で許してくれた。発車時間より少し前に列車が来た。おおっ、いかにも大陸という感じの重そうなディーゼル機関車に旧型客車がぶら下がっている。もはや日本では失われた光景だ。どうやらこの駅で列車の離合があるらしく、乗客もホームに降りてきてぶらぶらしたり煙草を吸ったりしている。発車時間を少し過ぎて、逆方向からやってきたのはセマウル型16両編成の特急。あれ?ちょっと待った!あれは、数年前にSun'sSon氏と浦項に観戦に行ったときに乗った列車====ThisIsTheErrorMessege====ではないか?まさかこんなところで再会できようとは。対向列車も通過していったのでこちらも発車。東大邱まで2駅、混んでいたわけではないが、デッキで旧客特有の硬質なジョイント音を堪能した。やっぱこれよ、これ。

東大邱に戻る。駅のスタンドでうどん====ThisIsTheErrorMessege====を食べた。出汁は日本のものとは違いしょっぱかったが、うどんは食べ慣れた普通のうどんだった。国鉄駅から地下鉄駅への歩道には露天商が出て、例の「BeTheRed's!」Tシャツを売っている。2週間前にソウルで買ったときはW10000で飛ぶように売れていたのだが、3位決定戦の試合当日だってのにW3000まで下落していた。聞いた話では、あまりに売れたので赤い布がなくなってしまい、いま売っているのは、白Tシャツに文字の型紙をあてて赤染料をスプレーでぶっかけた粗製濫造品なんだとか。で、バタバタ作ってはみたものの、マーケットが一気に飽和したんだろうなあ。
くっしー君がネットで予約した温泉マーク====ThisIsTheErrorMessege====に行く。裏道の普通の住宅街の中にそれはあった。フロントのおっちゃんは韓国語しかわからない。そこで例のヘルプ電話====ThisIsTheErrorMessege====の出番となる。いやあ、便利。こういうサービスは外国人にとって実にありがたい。
再び歩いて中央路へ。新しめのショッピングビルを見つけたので入ってみると、本屋にマンガコーナー発見!もちろん日本のような隆盛は感じられないが、探していた「少年探偵キムジョンイル」====ThisIsTheErrorMessege====があったので購入。しかし「あずまんが大王」のハングル版まで出ているとは。日本マンガのハングル訳じゃなくて現地のマンガも買って行こうと「新暗行御史」====ThisIsTheErrorMessege====とかいう異界ヒーローものを買う。絵の構成とかなかなかよさそう。ちなみにショッピングビル正面の露天商では「BeTheRed's」TシャツはW2000にまで落ちていた。明日になればW1000まで落ちているかもしれない。

試合開始まであと5時間くらい。街がどんどん赤くなっていく。

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