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travelnotes : overseas
【KOREA-02】 1999/05/06 統制線地方の天気予報
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結局、乗車していたハイカー達は終点の新炭里====ThisIsTheErrorMessege====まで一緒だった。おいおい、このまま境界線あたりまでハイキングするのかい?駅名板の鳥居を撮影。
駅には「国鉄最北駅」の大きな看板。英語表記だってある。そして看板の横にはここに立ちなさいと教えてくれる足型まで書かれていた。駅長さんに例のやり方で撮影許可を求めるが、これだけ設備があるのだからOKが出るに決まっている。写真を撮っている間に駅長さんは中に入ってしまったので、ここまでの乗車券は失敬してしまった。
線路に沿うように数分歩くと、我々の目的地鉄道中断点====ThisIsTheErrorMessege====があった。しかし、かつてネットで見た写真と違って、ここも英語表記つき。いらっしゃいませ状態だ。外国人対策か、この周辺だけかなり軍事色を薄めているのがわかる。中断点の先に廃線跡が伸びているが、さすがにこの先をトレースするだけの勇気はない。撮れるだけの写真を撮って帰ってきた。列車の発車時間も近づいている。ここで乗り遅れると1時間待たなければならない。
駅に戻ると、さっきは気づかなかった地図があった。それには、この先にあるのは「境界線」ではなく「民間人統制線」だということが書かれていた。それはそうだ。いきなり境界線ギリギリまで民間人が入れるわけがない。先程のハイカー達も、統制線を越えなければ構わないわけである。
列車は、やがて境界線に一番近い駅を離れ、議政府に戻っていった。車窓から見えた道路標識には、新炭里の他に鉄原====ThisIsTheErrorMessege====という地名があった。低空飛行のヘリはいなかったけど国道の検問は続いていた。そして列車は途中駅から軍人さんを大勢乗せて、ソウルの喧騒に戻っていった。

地下鉄直通電車に乗り換え、東大門のマンガ屋へ。日本のマンガの韓国語訳や韓国オリジナルのマンガを何冊か買う。「ぼのぼの」があったのには驚いた。ぼくが気に入ったのは、「週刊チャンプ」連載の「グッドモーニング・ティーチャー」。ここではコミックスの1巻を買ったのだけど、絵がポップで面白い。次に行くときはすべて揃えたいものだ。ちなみに、この「週刊チャンプ」には日本の『H2』と『め組の大吾』が連載されていた。
Sun'sSon氏は私より2時間近く早く帰国するので、一緒に水冷麺====ThisIsTheErrorMessege====を食べてから別れた。ホテルそばの高級韓国料理店っぽい店に入ったのだけど、私にはイマイチだった。名もない小さな交差点で「じゃあ」と言って別れるのも、なかなか味なものだ。私はまだ2時間以上も街中にいられるので、やはり龍山電子商街====ThisIsTheErrorMessege====に行ってしまった。狙っていた商品をキチンと購入し、ホテルに戻る。ポーター氏が「タクシーを呼びましょうか」と尋ねるので「地下鉄で行きます」というと怪訝な顔をされた。空港から市内まで模範タクシーを使うとW25000もかかる。日本の感覚だとめちゃくちゃ安いのだが、釜山=ソウルのバス代より高いと考えると、やっぱり高いよ。地下鉄ならW600だもん。漢江を渡る鉄橋の上で再びYMOのカセットを走らせたけど、視覚と聴覚の混乱は起きなかった。

疲れのたまっている帰国の便はビジネスクラスに限る。チェックインをすませ、空港のレストランでソルロンタンを食べた。セマウルの食堂車で食べたコムタンもそうだったけど、どうもこの手の煮込みスープは私には合わないようだ。早々に出国審査を通過し、ラウンジでウィスキーを立て続けに3杯かっくらったら気持ちよくなった。飛行機は定刻の夕方5時50分にターミナルを離れた。シャンパンは出るわワインは出るわピビンバはうまいわで、ブロイラー状態で小牧到着。小牧は国際線ターミナルができたおかげでイミグレも税関もサクサク通過。名古屋駅行の特急バスに乗り、JRで西岐阜まで行き、スクーターに荷物を載せて家まで走った。自宅の照明をつけたのは午後10時だった。乗り継ぎがすべてスムーズだったとはいえ、韓国から3時間10分で帰ってこれたというのは正直言ってかなりの衝撃だった。

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