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travelnotes : overseas
【KOREA-02】 1999/05/05 「エナはどのあたり?」
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ま、そんな感じで試合終了。帰りは浦項からソウルへの最終便を予約済み。もう一度グッズ屋に寄りたいとも思ったけれど、やっぱり試合終了後はクロダカリ。とりあえず表通りに出る。
水原の時と違うのは、ほとんどのサポーターの向かう方向と我々とは逆だということ。スタジアムは市街と空港の間にあるので、空港に向かう我々は混雑にまみれることがない、ということになる。ありがたい。のだが、これはこれで問題がある。「市街に向かわない→交通需要がない→タクシーが拾えない」という循環はありえまいか?バスで空港に行ければ最高だなあ、と近づいたバス停はスタジアム最寄の『浦鉄本社前』。しかし、バス停を真剣に解析してもいいのだけど……運行間隔ぐらい書いておけよなあ!と、そこにタクシーが1台。韓国ではタクシーを止められるかで男の価値が決まるなんて書いてあるガイドブックもあるけど……とりあえず手を上げてとめる。運転技士様は窓を開けてこちらを見た。

ぼくは前方を指差して叫んだ。コンハン!ポハンコンハン!

運転技士様は「乗れ」と合図してくれました。何か話し掛けてくるんだけど……ああ、少しは話が聞けるようになりたいよなあ。日本で入手した情報では、スタジアムから一番近いのは駅でもバスターミナルでもなく空港だとのこと。で、歩いても平気な距離か?と思っていたのだがどーしてどーして。空港そのものは近いのだけど、ターミナルが滑走路の一番遠いトコにあるのだ。おまけに、過ぎ行く景色は軍事施設ばっか。基地の壁に書かれている絵はサッカーと製鉄所と海軍さん。なあーるほどね。こんなトコ日本人がひょこひょこ歩いていたら何質問されるかわからんぞ。基地を大きく回りこんで、民間ターミナルに到着。W5000くらいだったかな。

とりあえずチェックイン。Sun'sSon氏が航空券を買っておいてくれたおかげで、私が釜山で入れた予約に用がなくなったのでキャンセルする。そして空港のコーヒースタンドでサンドウィッチを食べる。ようやく少し落ち着けた。
搭乗手続きまで時間があるので、外に出て周囲の様子を見てみる。駐車場の脇にはバス停があった。市内から空港経由の九龍浦行バスが7時前から21時近くまで10分間隔で運行、とある。空港と市街地の立地そしてこの街における製鉄所の位置付けから考えて、この系統のバスが件の浦鉄本社前を通らないはずはないが……。
搭乗時間だ。ターミナルを通り抜ける。韓国に来て初めて『撮影禁止』の貼り紙====ThisIsTheErrorMessege====を見た。上に書いたようにここは明確な軍事空港であって、その端っこに旅客ターミナルを併設したに過ぎない。滑走路はコンクリートだった。

離陸後、我々の隣のご婦人と話が弾んだ。ご婦人が日本語を理解されたからなのだが、サッカーのことはあまりわからないと言っていたこの方もホン・ミョンボの名前を出すと即座に反応があった。さすがである。親戚が岐阜の恵那にいるとかで、恵那はどのあたり?と尋ねてくる。機内誌の地図に私がつたないハングルで書き添えると、ハングル書けるんですねと感心していた。おかげで楽しい1時間だった。

金浦空港からは地下鉄でソウル市街地へ。地下鉄駅のホームには必ず警官が立っている。乙支路の地下街ロータリーには兵士が2名、銃を剥き身で持って話をしていた。韓国の夜だ。
ホテルから地図を持たずにサムゲタン====ThisIsTheErrorMessege====屋に行けてしまうというのも困ったものだ。前回は普通のだったので、今回はより健康食だというオゴルゲタン====ThisIsTheErrorMessege====にしてみた。1.4倍くらい高いが、味は絶品。普通のより食べやすく感じた。
しかし、オゴルゲタンを食べたところで疲労は隠せない。私は泥のように眠ってしまった。Sun'sSon氏はNHK衛星の市原vs柏を見て、そのあとの速報J2まで見たのだそうだ。タフな人である。

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