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travelnotes : overseas
【KOREA-01】 1998/09/13 明洞の夜
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やれやれ。なんとか水原駅に着くことが出来ました。もう日もだいぶ傾いています。駅前広場では、いわゆる“ドサ回り”っぽい女性歌手がなにやら歌っています。そんなにうまいとは思わなかったのですが、結構なヒトダカリができていました。我々もかなり疲れました。帰りもムグンファ号にしましょう。水原駅は2つにわかれていて、向かって左が『列車駅』で右が『電車駅』となっています。ムグンファ号に乗りたい我々は当然列車駅の方に行ったのですが、そこは乗客でまさにごった返していました。窓口には締切2分前の馬券売場のような大行列。外国人用窓口があるわけでもなさそう。そして何より、電光掲示には釜山方面や長項方面や光州方面………ソウルと反対方向ばっかりではないか!

こうなったら選択の余地はない。我々は電車駅に向かい、各駅停車で帰ることにしましたのですが実はこれが大正解。始発だから座れるし、電車の窓から見えるソウル行列車は立ち客の姿も。というわけで、我々はのんびりソウルに戻ってきたのでした。電車線だと水原~明洞はW850。冗談のような安さです。

晩飯は私の希望でサムゲタン====ThisIsTheErrorMessege====にしました。結構な滋養強壮食だとの話だったけど、我々もかなり疲れていたせいか、これくらいの食べ物でちょうどよかったような気がする。全然辛くなかったのも幸いだったかもしれない。

ホテルに戻ってTVの歌番組を視る。『夜のヒットスタジオ』みたいなヤツだ。フィンクル====ThisIsTheErrorMessege====という名の女の子4人組が出ていた。髪の長いメチャかわいい娘がいるのだけれど、歌を聴くとその娘がコーラスを乱しているのがわかる。やれやれ。

司会者:「休みの日は何してるの?」
リーダー嬢:『カラオケ行ったり』
司会者:「どんな歌を歌ってるの?」
リーダー嬢:『*#?*#?(曲のタイトルを言っている、のだと思う)』
司会者:「へえ。ねえ、ちょっとここで歌ってみない?」
スタジオ内の観客から拍手・歓声。リーダー嬢はちょっと恥ずかしそうな表情をしたのち、渋めの曲を披露。場内から拍手。

日本はアジアなんだなあと感じた瞬間でした。何しゃべっているか全然わからない---だから上に書いたやりとりはすべて私の想像です---のに、TVを視ながらここまでシンクロできてしまうのだから。

明洞の夜はこうして更けていったのでした。

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