cyic.co.uk 吉田鋳造総合研究所
travelnotes : overseas
【HONGKONG-04】 2010/12/12 match:4-九龍城×西貢@蒲崗村道2
 home  index  prev next 
map
  • 香港広域
  • 九龍
CLOSE

 

選手も観戦者もみんな鉄フェンスの扉を開けて中に入っていく。ぼくもそうした。2面の人工芝ピッチが並んでいて、西側のピッチには立派なスタンドがある。東側には何もない。アップしている選手のユニを見ると、どうやらぼくの目的だと東→西で見ることになりそうだ。異国でAtThePitch観戦をすることになるとは(笑)。壁に寄りかかって、試合の邪魔にならないように観戦。
第1試合、九龍城1-2西貢。西貢というのは新界の東部にある地域名。昨日の西貢朋友とは別のクラブだ。対する九龍城。これも香港の一地名に過ぎないのだけど、帰宅してからこの旅行記のために調べて腰を抜かさんばかりに驚いてしまった。正式名称が「九龍城区議会足球会」というらしいのだ。まさか、選手は議員さん?まさかね。で、内容的には九龍城が押していた試合は、35分だかにまさかのミドル一発が決まって西貢が先制。その後は一進一退で前半終了。
ハーフタイムに飲み物を買いに出たら、中環碼頭で視たのと同じタイプのタコ自販機があった。やっぱり“ナシドリンク”がある。中環碼頭と同じ失敗は出来ない。しかし、自販機をよく視てようやく買い方がわかった。

  1. リーダー横にあるデジタル表示器の横にある小さなボタンを押すと、表示が5.5とか6.0とか変わっていく(これで「いくらの商品を買いたいのか」を機械に伝える)。
  2. タコをリーダーにピッ(これで金額が引かれる)。
  3. 払った値段と同額の商品ボタンが点灯するから購入したモノのボタンを押す。商品ゲット。

この「1」の手続きでは、この機械で前回購入したひとの料金表示がそのまま残っている。ぼくが中環碼頭で買った自販機ではぼくの前のひとがHK$5.5のモノを買ったので「5.5」の表示が残ってて、そこにぼくは何もしらずに「2」の手続きをしてしまったのでHK$5.5のモノしか買えなかったのだ。なるほど。そういう構造になっていたのか~。
後半。05分に九龍城は35番の選手を投入。この選手がもうすごくて、その存在感は超『ハナゾノ』級。スピードがあるタイプには見えないし、パスセンスに長けてるようにも見えなかったけど……。でも、さすがに競り合いは全勝でした。だわなあ(笑)。で、同点にするべく攻める九龍城に対し西貢は28分に綺麗なカウンターで2点目。その2分後にPKで九龍城は1点を返すが、そこまでだった。


“事件”が発生したのは、後半40分過ぎだったろうか。

「保安/SECURITY」と書かれた黄色と黒のブルゾンを着た眼鏡の女性。江川紹子さんをかわいくしたような風貌の方だが、彼女がぼくのところにつかつかとやって来て何事か中国語で仰る。壁に貼りついてたから試合に迷惑をかけてないのは間違いないのだが、やっぱりAtThePitchはまずかったのだろうか。とにかくパスポートを見せて「この試合(九龍城×西貢)を視たいんだ。次の試合はあっちのスタンドに行く」と英単語を並べ立ててアピール。すると彼女は外を指差し「名前を書いたか」と訊いてくる。写真を撮ってたから、どうやらジャーナリストと間違われたか。受付で名前を書かないといけなかったのかもしれない。「まだ書いてない」と応えると、「パスポートを貸せ」と言う。彼女はぼくの旅券をパラパラと視てから、「しかたないわねえ」という表情で返してくれた。

試合が終わって、第2試合は西側ピッチでの観戦。こっちはスタンドがある。スタンドに上ると、さっきの江川紹子さん(仮)が白シャツの女性と話をしていた。あの白シャツは見憶えがある。初日の夜に蘭桂坊の交差点で交通整理をしてるひとと同じ白シャツ。婦人警官じゃん。ありゃりゃりゃりゃ、こりゃ真剣に怪しまれたか?しかし、結局彼女達はぼくのところへ来ることはなく、前半途中で席を立つと江川紹子さん(仮)はぼくに向かってにっこり笑って「バイ♪」と手を振ってくれた。

ちょっと恐い体験でした(笑)。

 top  prev next