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travelnotes : overseas
【HONGKONG-01】 2000/12/30 バスで境界を越える。
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香港行バスはホテルを出ると市内を少し走って環城高速公路====ThisIsTheErrorMessege====に入った。ここからはハイウェイ、渋滞の心配はない。東へ走り、分岐点から今度は広深高速公路====ThisIsTheErrorMessege====に。あとは一気に深を目指す。高速道路の料金所にはHK$とRMBの2種類の表示があった。中国と香港の2つのナンバープレートをつけているクルマも多い。広州に来る時と同じく、高速道路からの景色からは中国は感じられない。ビルに書かれた漢字が簡体字であるくらいだ。ぼくにとっての中国とは、景色ではなくて空気感なのだろう、と思う。
までの120kmを1時間半くらいで走りきった。深は経済特区なので検問所があるが、香港へ行くクルマは専用のゲートを通って検問なしで通過できる。やがて皇崗====ThisIsTheErrorMessege====の検問所が見えてきた。数多くのトレーラーが並んでいる。さあ、香港に戻るんだと思っていると、なぜかバスは皇崗への降り口をそのまま通過してしまった。ぼくの中で何かがはしゃぎ出した。もしかしてこのバスは文錦渡====ThisIsTheErrorMessege====を通過するのではないだろうか?

バスは深駅の上を越えて市街地を走る。よく整備された街だ。とても治安の悪さを轟かせている都市には見えない。深市街を東西に走る高架道路、そのすぐ下に文錦渡検問所の入口があった。


文錦渡の通過手続きはこんな感じ。
  1. 全員荷物を持って下車。
  2. 出国手続きを行う。通過先には免税店(地図の黄色い部分)だってある。
  3. その間、バスはここで通関。
  4. 通関後のバスに乗車。
  5. ゲートが上がり、香港禁区内へ。
  6. 再び全員荷物を持って下車。
  7. 入国手続き。もちろん税関もある。
  8. 通関後のバスに乗って出発。

 


通過だけで30分はかかった。荷物が多い乗客がいると大変だ。貴重な体験ではあったが面倒なのは事実。チケットが取りにくいということはあるけれど、列車ならHK$70余計に出せば1時間早く香港に着ける。バスの移動は時間に余裕があって通過体験をしたい旅行客向きかもしれない。

森の中をバスは走る。九龍バスの停留所を見つけた。禁区界線は軍事境界線とは違う。もちろん中に住んでいるひとだっている。禁区界線の検問所を見やって、バスは上水の街に入っていった。最初、ぼくはここで降りるつもりだったのだが、ちょっとタイミングを逃して降り損ねてしまった。沙田のバス停は駅から離れた第一城なのでここでも降りられず、結局九龍塘駅の裏まで乗ることになってしまった。すでに5時半を過ぎていた。最後の香港の夜だ。

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