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travelnotes : overseas
【HONGKONG-01】 2000/12/30 鉄道で境界を越える。
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翌朝、再びホテル1階のカフェで朝飯。食は広州にありとはよく言われることだが、右腕が不自由な日本人が単独で広州に行ってもしっかり食べられる時間はなさそうだし、食べられるときにしっかり食べないといけない。ちょっと多めに詰め込んで、昨日と同じ8番のバスでKCR紅駅へ。早く着きすぎたので、両替所に行って所有のRMB====ThisIsTheErrorMessege====50札を小銭にしようと交渉したが即座に断られた。手持ちのコインがないらしい。
中国直通の広州東駅行特急の発車時間は8:25だ。でも7時半前なのに長い行列が出来ている。7時40分にゲートが開いた。チケットを見せて中に。入るとすぐの所にイミグレがある。人によっては通過に時間がかかるようだ。一見して外国人とわかるのは10人もいない。ぼくもその一人なのだが、すんなり通過した。香港のイミグレーションは、どこを通過しても「香港」としか押されないようだ。つまらん。
待合所はKCR羅湖行電車ホームの真上にあった。大勢の通勤客が降りてくる。そんな風景を眺めつつ自分は既に出国しているというシチュエーションを考える。これは日本では体験できない。時刻表によれば、広州東行列車が1日7本。他に、15時に北京西行と上海行列車の設定があった。毎日動くわけではないので、曜日によって行き先が違うのだろう。香港から北京西まで何時間かかるのだろう。

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8時ちょうど、ホームに降りるゲートが開いた。直通列車専用ホームに降りる。ぼくが乗る広州東行列車はKCR仕様の最新型の総2階建て客車列車。====ThisIsTheErrorMessege====最後尾にも機関車がついていた。全席1等席のようだ。最初から特等席の設定がなかったのだ。ビジネスライクで、あまり国際列車という感じがしない。同じ中国なのだから当然かもしれないが、イミグレを越える列車というものはもう少し独特の緊張感があるものと思っていた。ホームの向かい側には、中国国鉄仕様の列車が止まっていた。機関車も客車もかなり古く、趣がある。こちらには食堂車もついていた。これこそ、私がイメージしていたアジアの国際列車の姿だ。発車5分前に車内に入った。座席は固定式だが、シートはよい。ぼくの席は逆向きだったが、特に不自由な感じはしなかった。
定刻に発車。羅湖まではKCR電車と同じ線路を走る。沙田で普通電車を抜いた。ここから先は初めての景色なのだが、香港のイメージとはほど遠い田園風景が広がっていた。日本人観光客が香港として捉えているのはもしかして沙田の競馬場までなのだろうか。大埔のあたりで海沿いを走り、再び内陸に入って上水====ThisIsTheErrorMessege====へ。ここから先は禁区====ThisIsTheErrorMessege====だ。しかし軍事境界線ではないので、特にフェンスがあるわけではなく、禁区境界に気づかないうちに羅湖====ThisIsTheErrorMessege====駅を通過すると、すぐに徐行しながら川幅20mくらいの小さな川を渡るが、これが香港特別行政区と====ThisIsTheErrorMessege====経済特区を分ける境界線、かつては英国と中国を分けていた境界線だ。中国の人にとって、この線を越えるのは本当に大変なことなのだろう。川を渡るとすぐに駅。本当にわずかの距離しかないのに、窓の外は香港とはまったく違う分子組成の空気があるようだった。ホームには、9:42発の北京西行列車====ThisIsTheErrorMessege====が止まっていた。硬座車====ThisIsTheErrorMessege====に向かって大勢の乗客が足早にホームを歩いていく。駅の周囲は高いビルが立ち並び、それは一見すると香港だ。しかしそこは明らかに香港ではない。香港は港町だということもあるが、基本的に街が外を向いている。しかし深はどこをも向いていない。いわばゴールなのだ。香港に行きたくても行けない、なりたくてもなれない。そんな欲求不満が、最新鋭列車の固定された窓を通り抜けてぼくの視覚までやってくる。中国政府は50年でこの深川の境界線をなくすつもりらしいけど、ちょっと想像できない。もっとも、香港が中国に返還されることも、昔は想像できなかったのだろう。
北駅を過ぎると、ビル街も見えなくなり、田園風景が広がっていた。しかし、どうも中国にいるという感じがしない。畑に農業機械はなく、農民が鍬をつかって手入れをしている。時折渡る川は褐色の水をたたえ、貨物船が行き交う。そんな典型的に中国な風景を眺めながらも、自分が香港の延長にいるような気がしてしょうがなかった。この最新型の列車のせいかもしれない。車内に広州東駅での入国手続きについての放送が流れた。広州東駅は街のどっぱずれにある。中心に近いのはもちろん広州駅だが、香港発の列車はみな東駅に発着する。従って、駅に近づいても大都会に来た感じがしない。列車は一番端にある第4プラットフォームに到着した。

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