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travelnotes : overseas
【EUROPE-01】 27/04/2003 第3試合:Solingen v Ratinger
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試合開始。黄色と青のユニ、これがSolingenのチームカラー。対するチームは白一色。序盤は黄色と青が優勢に出て、一部から歓声が上がる。それにしても他の客は静か。地元チームが攻めているのに静かすぎる。WienともOldhamとも違う。これがドイツの観戦スタイルなのかな。ところが、白い方がカウンターに出るとスタンドから一斉に歓声が上がった。あれ?どっちがどっち?アウェーサポの方が圧倒的に多いってこと?
プレーが止まったところでユニの背中を注視すると、黄色と青のユニの背中にはRATINGER、白のユニの背中には1FC UNION SOLINGENと書いてあった。やはり大勢の観客は地元チームを応援していたのだ。それにしても、チームカラーが同じならアウェーがセカンドユニを着るのが普通じゃないのか?よくわからん。

幕が。代表よりはクラブ、と。" id="messe102">

しかし、正直に書こう。欧州で観るサッカーがこんなにつまらないものだとは。JFLの大塚製薬あたりが準備万端整えてH&Aで10回やったら、もしかしたら勝ち越せるんじゃないだろうか。正確につなぐパスが基本のドイツサッカーにファンタジスタはいないが、さすがに4部ともなるとそのパスが正確じゃない。となると、どこにも見せ場がないということになってしまう。スピード感がまったくないし、Solingenの方は中盤でボール持ってても、前線が誰1人として動いてボールをもらおうとしないし。「ああ、Jリーグが観たい。」ぼくは試合を観ながら猛烈な渇きに襲われていた。
Solingenは右SBの前に出来た広大なスペースを基点に攻めたいみたいだけど、もうこの右SBがデクでデクで。と思ったら後半開始時には交替させられていた。だわなあ。結局試合は終了間際にゴール前のドサクサを押し込んでSolingenが追いついて1-1に。でもブンデスリーガでやってるような、得点者の名をアナウンスするとサポが姓を呼び返す====ThisIsTheErrorMessege====ということはなかった。
試合はそのまま終了。サッカー強国ドイツとはいえ所詮は4部。過大な期待をしたぼくが間違っていたのかもしれない。もうドイツ4部を観たいなんて思わない。ファンも欲求不満を抱えたままぞろぞろと帰っていく。行きしなに開いていたグッズコーナーは閉じていたが、もし開いていてたとしても、これ以上このクラブのためにお金を落とそうという気には到底なれなかった。

Vogelpark駅まで戻ってきた。駅の入口はホームの両先端にあるのだけど、競技場側の入口には券売機がない。しかし反対側の入口まで乗車券を買いに行く途中で電車がやって来てしまった。次の駅のSolingenOhligsで無賃乗車させてもらった。ごめんよ、ごめんよお。
ダッシュで出てきたおかげで時間はある。まだ日も高い。サッカーの試合もイマイチだったし、ここは欲張って行動しよう。出発前に「もしSolingenで試合が観れなかったら」という場合に考えた、Wuppertalのモノレールに乗りに行くのだ。

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