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travelnotes : overseas
【EUROPE-01】 25/04/2003 もう後戻りは出来ねえぜ
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前日遅くに大阪入り。伊丹空港に着いたのは成田行き離陸の1時間前だ。例の「関西→ウィーンCANCE騒動」====ThisIsTheErrorMessege====によって航空券の作り替えが発生するとのことで、チェックインが最後になった。成田着。欧州で買いたいものを考えるとどう見たって鞄が足りないが、スーツケースを転がしてスタジアムに行くわけにもいかないので、成田で手提げの鞄を買う。残る問題はクレジットカードだ。出発前のバタバタでコロッと忘れていたけど、おそらく利用上限額をレイズしてもらわないと向こうで決済が出来ない。しかし成田にVISAのサービスカウンターがないとはどういうことだ。東京の事務所に電話をかけて10万円分レイズしてもらい、これでとりあえずは安心。
イミグレは腰が砕けんばかりに空いていて、出国管理のお姉さんにとてもGW直前とは思えませんねと話しかける。「ウィーンは安心なんですけどねえ」と彼女も苦笑い。YahooCafeでちょっとだけ時間をつぶし、アナウンスを受けて機内へ。シートベルトを締める。いよいよ欧州だ。「どうする鋳造?もう後戻りは出来ねえぜ」ルパン三世の声が聞こえる。

離陸してしばらくすると機内食。用意された缶ビールは『GoldFasslWienerPils』。ウィーンのビールだ。ちょっと酸味があるような感じ、日本のものとは違う。ビールを2本呑んだあとは白ワイン。小瓶を渡されるのではなく、プラのコップになみなみと注いでくれる。結果、サックリと酔っぱらってしまった。
オーストリア航空の機材はシートテレビのないものだった。乗客にこどもが多いせいか、あるいは誰からも文句が出なさそうだからか、流される映画はディズニーのアニメが多い。早々に酔っぱらったぼくは居眠りしたり本を読んだりして時間を潰した。2時間程度の映画が終わると、「みなさん、エコノミークラス症候群予防のためにストレッチ体操をしましょう」とかでオーストリアNo1フィットネスレディだかのビデオが流れる。ちょっとおばさん。で、一緒にストレッチをする乗客はほとんどいない。あとは国際線ではお決まりの飛行地図。日本語・英語・ドイツ語。「Hohe」が高度を意味することを知った。HoheWarteのHoheだ。ということは、観戦予定のHoheWarteStadionは高台にあるのだろうか。

12時間近く飛ぶのにすることがない。ギャレーに行ってジュースをもらってくる回数が増える。しかしオーストリア航空のスッチーさんはサイズがデカい。ぼくら日本人とは縮尺が違うんじゃないかというくらい、構造がデカい。席に座った状態で彼女らが横を通ると、ちょうど腰のあたりに視線が行くことになる。西洋の男性諸兄はあのケツを相手にしてるのかあタイヘンだあ、なんてくだらんことを考えたりする。だって本当にすることがないのだ。機内を自由に動けるように通路側の席にしたのは正解だったが、おかげでシベリアの景色もほとんど見えなかった。
到着2時間近く前に軽食が出される。助六にサンドウィッチ、まさに軽食だ。ワルシャワ上空を通過してだんだん高度を下げていく。正直言うと、ここまでは欧州まで来たという実感があまりない。

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