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九州LongTouring【佐賀→岐阜】
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翌朝、7時半から朝飯。バイキングなのをいいことに飯を2杯もかっ喰らってしまう。8時前に出発。国道を東に走ると、鳥栖市内に入ってサガンの手書き掲示を見つけた。地道な営業努力であるが、もののあはれというかなんというか。駅構内のスタンドでかしわうどんを喰う。鳥栖駅にはサガンの小さな旗が飾られているが、それがこの街を代表するものの象徴には見えなかった。駅の背後にどどーんと聳える鳥栖スタジアム。これを生かすにはサガンが強くなるのが一番なのは間違いないのだけど、前日も札幌に1-4と粉砕されたはずだ。
国道3号に入って、太宰府へ。天気予報では雨でしかも強く降るなんて言っていたけど、この青空はどうだ。ぼくは個人的な事情で九州島に上陸した時は必ず大宰府に参拝することにしている。だからここにはもう何回来たかわからない。いつものように参拝していつものように御籤を引きいつものように鯉にエサをやって、いつものように参道で梅ヶ枝餅を食べて戻ってきた。
これで今回のツーリングで九州でやり残したことはない。太宰府ICから九州道に乗って北にかっ飛ばす。途中の道路公団掲示の案内看板に中国語とハングルがあって驚く。八幡ICで九州道を離れて北九州都市高速へ。小倉駅北まで行きそこから門司港を目指す。そのまま九州道を飛んでいっても門司までは行けるのになんでそんなことをしたかというと、国道199号を通りたかったから。地図を視ればわかるけど、小倉と門司港の間には線路を挟んで国道3号と199号の2本の国道がある。199号は海沿いなので関門海峡の景色が拝めるかもしれないと思っての行程だったのだけど、これが大正解。国道から対岸の下関唐戸を視るとまるで自分が東区走廊====ThisIsTheErrorMessege====を走っているような気分に、ちょっとなる。

門司港駅====ThisIsTheErrorMessege====での記念撮影ははずせない。駅前ではバナナの叩き売り大会みたいなことをやっていて、叩き売りのおじさんやお姉さんが自慢の話術を披露していた。門司港レトロにちょっと顔を出す。この街は完璧に観光で生きていく腹を固めたらしい。それはそれで妥当な選択だと思うけど、箱モノ観光で生きるのは継続が大変だぞ。
門司港駅前のラーメン屋をネット情報で把握していたけど、時間もないし空腹でもないので、今回の最重要課題・関門国道トンネルに向かう。現在、関門海峡を越える手段は公式には7つある。====ThisIsTheErrorMessege====このうち6つは既になんらかの形で利用した。残るは国道トンネルなのだけど、現在では国道トンネルを通る路線バスはないはずで、タクシーを拾うしか方法はなかった。せっかくバイクで九州に来たのだから、九州離脱はこのルートしかない。とは言っても要はただの海底トンネル、ほんの数分走ってしまえばそこはもう本州・山口県だ。時間もなかったけどせっかくなので御裳川まで行ってみた。目の前の海は川のような動きをしていて、左に見える電光掲示====ThisIsTheErrorMessege====W6↓====ThisIsTheErrorMessege====を繰り返す。なるほど、速く感じるはずである。下関ICから高速に入って東に急ぐ。若干の道路交通法違反をしながら宇部市の東まですっ飛んで行って、今回の最終タスク・阿知須町のきららスポーツ公園に到着したのは13時ちょっと前。よかった、間に合った。


ここんとこ「会場本位制」観戦体制を貫いている鋳造が、山口県でサッカーを観れる機会を逃すとお思いか?中国リーグの山口教員団と広島FCの試合を観る。教員団は既に最下位が確定している。前回、山口県でサッカー観戦した時も教員団の試合だった。その時も最下位だったのだけど、首位だった広島フジタをカウンターで鮮やかに粉砕するという貴重なものを観させていただいている。というわけで今回も若干の期待があったのだけど、いやいや期待を裏切らないねこのチームは。またしても貴重なものを観させていただいた。サポがいたのだ。
2名、オレンジのTシャツを着てオレンジの大旗を振りかざしている。歌まで歌う。「やーまぐっちー、きょっおーいんだーんっ♪」大脱走ですか。根上町での体験====ThisIsTheErrorMessege====が強烈にフラッシュバックしてくる。彼らはカープファンだったはずだし、もしかして市民球場経由で松任から遠征してきたのか?なんて考えも一瞬だけどよぎってしまう。

ハーフタイムに話を聴きに行くと、実は2人とも大分サポ。どうやら義勇軍ということらしい。「梅田君をよろしくお願いします」と強く頼んでおいた。JFL昇格の地域決勝も、J1昇格を逃した山形戦も現地で観ていたと言ったら驚いていた。手にしたオレンジのメガホンは大宮のもので、記念すべきあの試合====ThisIsTheErrorMessege====の時に買ったのだとか。なるほど。
試合自体は典型的な地域リーグの下部対決と言った感じで、語るべきモノは特にない。悪い意味で印象に残ったのが教員団の背の高い前線の選手で、「ぼくの仕事はポストプレーさ」とばかりに他の仕事は一切しないという姿勢を崩さなかった。最後の方ではオフサイドラインをすり抜ける動きも見せていたけど、およそFWの仕事はしてなかった。結局スコアレスでPK戦に。サポ達も「ゼロゼロは見飽きたよぉー」といかにも大分サポらしい心情を露わにしていた。PK戦はもつれたものの教員団が勝利。これでぼくが観戦した試合では2戦2勝だ。

時間に余裕もないし腹も減った。阿知須から小郡まで一般道、そこから高速に乗って熊毛、また一般道に降りて、柳井港に着いたのは出港の50分前だった。フェリーターミナル前のラーメン屋は閉まっていた。柳井の街まで戻ってほか弁屋で塩カルビ丼の特盛を買ってきてターミナルの待合室で食べた。柳井港→三津浜のフェリーは一度乗ったことがあるけど印象はない。外は雨模様で瀬戸内の島々も雲の中に隠れている。船室で少し眠ったりテレビ番組を視たりしてうだうだと2時間半を過ごした。
三津浜から東予まで。せっかくなので松山市内で路面と併走を楽しんだり市駅を冷やかしたりした。伊予鉄はがんばっていると思うよ。夜の国道を東に走って、途中でラーメン食べて最後の腹ごしらえ。東予のフェリーターミナルに着いたのは出港50分前。2日前の夜に大阪南港にいた夫婦ライダーを見かけた。やはり最後は甲板ビールだとは思ったのだけど、アクアブルーのロング缶が330円ですか。サンマ塩焼き半分で800円よりはマシだけどね。エビスビールを呑んだ気になって甲板でアクアブルーを呑もう。しかし乗船してそのもくろみも消滅した。雨が激しくなってきて甲板ビールどころの状況ではない。展望室ビールに格下げだ。呑み終わったところで眠くなり船室で轟沈。5時まで夢も見なかった。

翌朝、大阪南港は雨だ。もはや帰るしかすることはなく、香芝SAで豚汁定食を食べたあとは一気に走りきって、岐阜の自宅に着いたのは11時近く。全部で1307kmを走ったことになる。翌日から仕事だし、疲れを取る意味で昼間っから唐辛子にニンニクをびしびしに効かせたキムチチゲを食べた。

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