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オートバイ遍路:day.01
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せっかくの長期休養でもあるし、ちょっと自分の心を整えたい気分でもあったので、オートバイでの四国遍路を計画した。実質8日間で88ヶ所。シビアな行程だが、そこはバイクの機動力でカバーする。もちろん、3/9には高知春野でJ1の札幌vs仙台があることも想定してスケジュールを組んだ。1番札所の霊山寺から律儀に番号通りに打つ。====ThisIsTheErrorMessege====徳島から時計回りに香川まで。逆打ちの方が御利益が高い====ThisIsTheErrorMessege====と言われるが、ぼくはそうはしない。なぜなら、逆から始めたら間違いなく香川県を脱出できない====ThisIsTheErrorMessege====からだ。出発は3/5。この日は徳島までの移動と遍路準備に費やす。

朝6時に家を出た。どんよりの曇り空、午後から雨になるらしい。雨が降り出す前に和歌山港に着いておきたい。いきつけの喫茶店で早めの朝飯を喰い、桑名東ICまではいつものように長良川の堤防道路を南下。3月とはいえ、寒い。東名阪道を走りきったところで亀山PAでコーヒーブレーク。名阪無料ハイウェイ====ThisIsTheErrorMessege====は相変わらず産業道路の風景。坂路で速度を落とすトレーラーを追い抜く。上野で給油して、天理の下り坂。高峰PAから見えるはずの奈良盆地は、低い雲に覆われてまさに蓋をしたよう。スクーターにはエンジンブレーキがないので、とにかく怖い。香芝SAで2度目の休憩。松原JCTから阪和道に入る。堺JCTのあたりでポツポツと雨粒が落ちてきたが、レインウェアを着るほどのことはないな。和歌山ICに着いたのは11時15分だった。途中2回休憩を取ったけど、予定通りの時間だ。
和歌山に来たからにはラーメンを食べないわけにはいかない。====ThisIsTheErrorMessege====ネットのラーメン情報で「うまい」と評判の丸三に行ってみた。中華そば専門店。ちょっと道に迷ったけど、なんとか昼飯かきいれ時の直前に到着した。大盛りを注文。スープに癖がある。濃いめの醤油スープ。東京系あっさり醤油ラーメンとは明らかに違う。しかし食べ慣れないせいか少々重く感じた。せっかくなのでもう1軒とばかりに近くのまるやまへ。こちらは夜は焼肉屋になるらしい。ランチセットもあったけどさすがにそこまでは喰えない。こちらは丸三よりは少しあっさり、というかなんか中途半端。客も少なめだった。

港へ。途中の銀行で遍路賽銭用に5円玉を大量に用意する。南海和歌山港駅は枯れきっていた。ここから徳島までフェリーを利用する。この航路は昔むかし一度だけ利用したことがあるのだけど、その時はめちゃくちゃ混んでいて船内の雰囲気も悪くていい印象がまったくない。しかしいまはそんな心配は不要だ。乗船はトレーラー5台に乗用車10台にバイク3台。乗船待ちの間に特急サザンが到着したが、車のない一般乗客が大阪から徳島に行くのにわざわざ和歌山港を経由するのは、よほどバスが苦手なのか、あるいはルーティングそのものが目的のマニアさんかのどちらかだ。かつては硬券の連絡乗車券====ThisIsTheErrorMessege====まであった、大阪=徳島のメインルートだったのに。高速艇も廃止になったし、サザンが和歌山港まで入って来なくなるのも時間の問題かもしれない。早起きで長距離を走ってきたせいもあり少々疲れていたので船内で昼寝をして過ごす。
徳島は霧雨だった。とりあえずホテルにチェックインし、近くで巡礼用品が揃えられるか尋ねたところ、すぐ近くの仏具屋で買えるとのこと。これでわざわざ霊山寺まで行く必要がなくなった。納経帳====ThisIsTheErrorMessege====と納め札。金剛杖はバイクだとかえって危険なので購入は見送り、その代わり白衣は買うことにした。一応自宅常備の数珠は持ってきたのだが、真言宗用ではないし、店員さんにそもそもそれは女性用だと言われ、数珠も安いのを買い求めた。線香と蝋燭は持ってきたし、これで明日からの行程に支障はない。晩飯の時間までホテルの部屋で納め札に住所氏名などを記入して過ごした。本堂と大師堂に納めるので176枚書かなければならない。結構な作業量だ。バックグラウンドでNHKテレビを流していたのだけど、いまの徳島は知事逮捕のニュースで大騒動といった感じだった。天気予報で夜から明け方にかけて雷を伴って激しい雨になると言っていたので、納め札の作業は途中で打ち切って晩飯を食べに行った。
これもネットで仕入れた情報で徳島中華そばのふく利へ。讃岐うどんと同様に、徳島中華そばも基本的に昼型店舗が多いなかで、ここは数少ない晩型店でしかもうまいらしい。住所を頼りにフロントで道を尋ね、適当に走っていたら偶然という感じで見つかってしまった。午後7時から開店の店だが、7時半で待つ客が現れた。肉玉入り中華そばとチャーハン。徳島ラーメンはかつて大塚製薬の試合を観た帰りに大塚サポ氏にどこかの店に連れて行ってもらって食べたことがあるのだが、チャーシューではなくバラ肉、それに生卵が載った甘めで重い醤油ベースのラーメンに激しいカルチャーショックを受けた記憶がある。しかしこの店のラーメンはマイルドでしかもしつこくない。たしかに札幌とも九州とも東京とも違う独自の進化だ。スープをすべて飲み干してしまった。チャーハンもなかなか上出来。腹一杯食べて、途中でビールを買って戻った。帰り際に踏切につかまった。隣りの佐古は高架駅なのに、徳島は車両区があるせいか高架に出来ないのだ。ホテルのテレビが面白くて、NHKはアンテナ線を抜くと綺麗に映りますとのこと。試したらその通りだった。要するにアンテナは大阪を向いているのだ。地元の民放局は大変だろう。明日は花粉が激しく飛ぶだろうと天気予報が脅すので鼻炎薬を飲んで寝ることにする。いよいよ明日から巡礼の開始だ。

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