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和歌山マニアツアー(後)
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翌朝。連夜の酒がちょっと残っているので和歌山駅前のミスドでスポーツ新聞を読みながら朝飯。ええそうですともアビが落ちたんですわさ。やはりメゾピアノ状態はしばらく続きそうである。
チェックアウト。実は和歌山ってとこは鉄道マニア的に怪しいポイントが散在している。まずは紀伊中ノ島駅へ。趣のある駅舎に駅員はいない。かつての和歌山線のホーム====ThisIsTheErrorMessege====は残っているが、粉河方面が見通せた昔と違い、いまは工場みたいなものが建てられていた。続いて紀和駅。====ThisIsTheErrorMessege====都市の構成から完全に忘れ去られた場所。駅前にいしにえの賑わいはまるでない。そしてマニアには有名な水軒駅====ThisIsTheErrorMessege====へ。道に迷ったおかげで到着したときには電車が着いていた。10数人が電車を降り、折り返しの電車にその10数人が乗って出て行った。駅には何の気配もない。やはり日本ではトップクラスの怪しさ====ThisIsTheErrorMessege====である。
さて、和歌山市内で9時半までウロウロしてしまった。海南に向けて出発するが、途中で紀三井寺に参拝しようと思いつく。ところがこれが。私は紀三井寺がすっごい山の上にあってきつーい階段が出迎えてくれることを知らなかったのだ。ここでめげては男が廃ると登ったものの、やはり運動不足は目を覆うばかりだ。それに降りるのがまた大変。足がガクガクの状態でなんとかバイクに辿り着いた。

海南駅は高架になっていて野鉄の日方駅や連絡口駅の面影はカケラもない。JR駅の正面口に祝・天皇杯サッカー全国大会出場・海南フットボールクラブと書かれたボードが飾ってあってびっくり。結構しっかりしてるじゃないの。ここから野上に向かう。海南市内の廃線跡は遊歩道になっていた。先に進む。しかしローカルだ。ここに40分間隔で電車が走っていたなんて、現在では路線バスが走っているだけでも珍しいような光景なのに。正気の沙汰ではない。かつて電車があった頃、紀伊野上駅から南海電車の貴志駅までバスに乗った記憶がある。紀伊野上の駅を探した。そろそろかな?と思い地元の方に尋ねたらそこは八幡馬場の駅だった。ホームは残っていた。その方に野上駅の場所を教えてもらったのだが、走っているうちに通り過ぎてしまい、結局終点の登山口まで行ってしまった。野鉄の廃止代替バスをやっている大十オレンジバスの車庫になっていて駅の気配はカケラもなかった。
あまり時間がないのでここからはかつらぎ町を越えて高野まで一気に。細い国道370を走る。祝!国道昇格という看板がそこらじゅうに立っている。高野とを結ぶルートなので通行量が多くスピードが出せない。しかしかつらぎ町に入ると道がよくなった。予定よりほんの少し早く着いたので、ここもかねてからやってみたかった極楽橋駅====ThisIsTheErrorMessege====に道路から入るという計画を実行に移すことに。地図を見ると高野から橋本に抜ける国道から枝道があるようだが、ここも走っているうちに通り過ぎてしまった。なにかの工事現場の脇にひっそりと繋がっている細い道を見つけた。先に進むと山はどんどん深くなってゆく。とても大手私鉄の線路がある雰囲気ではない。

ようやく極楽橋の駅に着いた。高野山を目指してとにかく敷けるところまで線路を敷きましたここが限界ですごめんなさいという感じの山の中だった。外向きの改札口は冗談のように狭い。しかしスルッとKANSAIネットワークのせいで、こんな改札口にも自動改札機をつけないといけない。「トイレを借りたい」と駅員さんに頼んで中に入れてもらった。趣のある駅構内、しかし駅員は数人いるのに乗客の姿がまったくないというのも不思議なものだ。
さて、天皇杯のキックオフまで時間がない。一気に橋本駅まで走って、件のベガサポの知人と連絡。競技場の場所は把握できたので、コンビニを探して弁当を買い、会場の駐車場に入ったら試合開始の5分前だった。試合自体は、まあいかにもまったりとした「県リーグ勢vs地域リーグ勢」の試合。でも、数年前に見た「三菱水島vsマインドハウス」の方がずっとずっと面白かったぞ。知人はあまりのまったりさにベガルタの応援歌を歌いだす始末。彼はこうした下部リーグの試合を見慣れていないのだった。帰りの時間もあるのでどっちが勝ってもいいから90分で終わってくれという私の希望はあっさり却下されてPK戦に。地元・海南FCが勝利して数百人の観客は大喜びだ。この海南FCというのは手弁当クラブながら組織は実にしっかりしているようで、創立30周年を天皇杯全国大会初出場しかも緒戦突破で飾ったのだ。そりゃあ大騒ぎになるわ。次は都田で本田技研と。結果は考えるまでもないだろう。でも、この盛り上がりを見ると本田には失礼かもしれないが、海南FCの2回戦はJ2とやらせてやりたいと思う。
40分も遅く試合が終わったので、もうカネに糸目をつけずに一気に走って帰りたい。河内長野から藤井寺に抜け、西名阪=名阪国道=東名阪と走りきって、自宅に着いたのは8時前だった。橋本→岐阜が4時間なら上出来でしょう。ゆっくり風呂に入り翌日からの勤務に備える鋳造でありました。

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