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北海道ツーリング(2)
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5時に起きた。早起きは得意。ネットにつないで仕事関係をチャッチャと確認して、5時半過ぎに出発だ。札幌市街を走るのはこの時間が最初で最後、せっかくだから大通も走ろうと南下、信号も青なので交差点をそのまま通り過ぎようとしたら、携帯電話で話し中のワイシャツネクタイ姿の男が運転する社用バンがまったく減速せずにすーっと横切っていった。恐るべし北海道。郷に入っては郷に従えとは言うものの、それマネしていいの?

大通に出た。空は結構どんより曇っていてちょっと憂鬱。テレビ塔や時計台の写真をミーハーに撮影し、いざ東へ。国道12号を走るが、札幌市内の信号にことごとく引っかかってしまう。これでは予定の表定速度は出せない。時間が惜しいので高速道路を利用することにし、札幌→三笠をかっとぶ。高速道路だと周囲の景色にはそれほど気を配れないし、北海道を走っているという気分にあまりならない。進行先の天気が良さそうに見えるのだけが頼りだ。

三笠から月形方面に。ここに白樺並木があるということだったが、行ってみるとただ防雪林のように並んでいるだけでがっかり。しかたない、数年前に訪問したものの増水川止めで渡れなかった美浦渡船====ThisIsTheErrorMessege====でも行ってみよう、もうどうせ動いてなんかないだろうけど。と、北に向かう道道に入ると、おおっこれこそが北海道!広大な畑地の間を伸びる1本の直線道路。これよこれ、こういう道を走りたかったのだ!喜んで走り出す。

地図を見ながらうろ覚えの渡船場まで行ってみると、まだ渡船の看板は残っていた。1日3便。数年前と変わらない。記憶をたどりながら河原の道を歩いて降りてみたが、途中でなにかの工事中の個所に突き当たってしまい川べりまで進めない。これはもう渡船は動いてないということだな。利用客もいるはずないしなあ・・・。と看板のところまで戻る。モノは試しだ、看板に書かれた電話番号に確認してみるか。
電話をかけると、なんとなんと渡船はまだ動いているというではないか!船頭さんはもう家を出たという。渡船場に降りられなかった話をすると、いまは工事の関係ですこし上流のポンプ場に船着場が移っているという。こういう時にバイクの機動性が効力を発揮するのだ。教えられたポンプ場に着くと、確かに渡船が止まっていた。

船頭さんと話をする。いまは石狩川の水位が低く晩生内側に着岸するすることが出来ない、川を遊覧するだけになるけど、乗るかい?もちろんだここまで来て乗らない手はない。両岸を原生林に覆われた石狩川を遡る。こんな体験はバイクに乗っているだけでは出来ないぞ。流木が邪魔して遡れる限界まで上って、今度は降りる。橋を架けているようだ。正直に書くがこんなところに橋を架けていったい何人が便利になるというのだろう。戻ってくると、初老の男女4名が船を待っていた。なんでも近所出身の方々だそうで、昔を懐かしんでやってきたのだという。先月、北海道のテレビで紹介されたそうで、以来1日1組は乗客があるのだそうだ。観光的色彩が強いので、橋が架かったあとも浦臼町としては渡船を残す計画だとか。とにかく課題となっていた美浦渡船を経験できて、すでに北海道に来た甲斐があったというものだ。

次の目的地へ。上砂川と歌志内を経由して富良野に向かう。かつて悲別====ThisIsTheErrorMessege====としてロケに使われた上砂川の駅舎は街外れに移築されていた。訪れるバイク乗りもいないようだ。歌志内の廃線跡はほとんど視認出来ない。終点の駅舎は解体され郵便局が立っていた。特になにもないのでそのまま赤平に抜け、国道を一気に富良野まで走った。市街地以外では信号がないのでとにかく流れが速い。ぼくも100km/hで巡航していたらハイスピードの大型トレーラーに煽られてしまった。うーむ、やはり恐るべし北海道。富良野で給油。ここで美瑛までどれくらいかかるか尋ねると、40分くらいかなと返事。40分?!そんなにかかるのか、とても富良野をひやかしている時間はない。国道を美瑛まで北上する。交通量は多いが、やはり信号がないというのは大きいね。途中、大勢のバイクとすれ違う。本州ではほとんどサインが返ってくることはないが、ここ北海道ではほとんどのライダーが返してくる。やはり何か違うんだろうな。美瑛の街を抜けて、いよいよパッチワークの路に入った。

おおおおおっ、なるほど。みんな美瑛に来たがるの、わかるわ。ケンとメリーの樹====ThisIsTheErrorMessege====やセブンスターの樹といったCMポイントには駐車場や売店があるが、景観をそんなに邪魔することはない。インターネットで手に入れた美瑛の地図を見ながら丘陵地帯をウロウロ走り回った。ちょっとこの感激は言葉には出来ないね。ラベンダーのシーズンが終わったあとで渋滞がなかったのもよかったかもしれない。
待ち合わせ時間に間に合わなくなるので美瑛を後にして旭川へ。本場旭川ラーメンのうまい店もチェックしてあったのだけどとても食べている時間がない。旭川駅前の駐輪場にバイクを止め、実は朝から何も食べていないのでロッテリアでハンバーガーをしこたま買い込んで特急電車「スーパーホワイトアロー」で札幌に戻った。なぜバイクで戻らないのかというと、旭川=札幌の高速代は片道¥2600。特急電車だと往復で¥5000を切る。疲れることなくしかも車内でビールが呑める。どうせ夜もビール園で呑むのだし選択の余地はないではないか。

札幌から地下鉄で福住へ。知人夫妻と待ち合わせをし、札幌ドームでコンサドーレvsFC東京を観戦した。一歩中に入ると、正体不明の建物だという印象が立った。まだドームでサッカーという環境に慣れていないからかもしれないが、現時点ではこれはサッカー場ではないというイメージが強い。もっとも、観戦するという点については十分及第点。冬でも出来る、荒天でも快適に観れるというのはポイントが高いと思う。札幌サポの応援も、屋根がある分効果が高い。しかし知り合いの札幌サポの女の子は「厚別じゃなきゃだめだ」と言い切っていた。賛否両論あるだろうなあ。それだけ個性的ということだ。
試合の方は4-3で札幌。もっとも、札幌の選手が入れるゴールを間違えなければの話だが。FC東京がのびのびと自分達のサッカーをやっているといった印象だった。
知人夫妻の提案でJRバスで白石に出る。夕方の渋滞に巻き込まれてしまい結構時間がかかった。知人によると路線選定に間違いがあるそうだ。もう一人の知人と連絡を取り、サッポロビール園で待ち合わせ。ちゃんと予約しておいたので待つこともなく着席。100分でジンギスカン食べ放題にビール呑み放題なのだが、アサヒビール園と比べて値段が高いこともあり、次からは予約なしで入れるアサヒかなあといった感じ。十分食べたところでタクシーでホテルに戻り、旅行記を打つ元気もなく寝てしまう。

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