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tour:能登半島攻略ツアー(後)
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翌日、また5時に目が覚めてしまった。なぜだろう。

他の連中はまだガコガコ寝ているので音を立てないように出発。海を目指す。北陸鉄道の内灘駅前のコンビニで朝食。多少アルコールが残っているが仕方がない。能登道路に出た。一気に北上。海沿いの道が心地よい。途中、道の駅・高松で休憩した。駐車場には夜を明かしたクルマがたくさん止まっていた。歯磨きをする家族連れ。旅館が不景気になるはずである。眠気覚ましに缶コーヒーを飲んで出発。左になぎさハイウェイの標識が出たところで能登道路を降りた。バイクなので少々心配だったが、砂は湿っていてタイヤが空転する心配はまるでない。しかし、砂浜に30km制限や追い越し禁止の標識が立つ様はかなりシュールだ。波打ち際にバイクを止めてしばし海を眺める。風もなく穏やかな海。最高の気分だ。なぎさハイウェイを走りきり、羽咋に出た。ここから北に北陸鉄道の廃線跡があるはずだ。適当なところで海の方に降りると海岸沿いに自転車道があった。まさに廃線跡。バイクは進入禁止のはずだけど、えいやっと入ってしまい、徐行しながら廃線跡走行を堪能した。

しかし、そろそろ自転車道も終わりかなというところで、どうもバイクの様子がおかしい。後輪が鮮やかにパンクしていた。悪いことはするもんじゃないね。そろそろと走りながら自転車道を抜け、公衆電話の電話帳でバイク屋を探すが、もちろん近くにあるわけがない。とりあえずと広い道に出ようとしたところでついにタイヤがはずれて走行不能になってしまった。数百m先にガソリンスタンドがある。押すしかない。日差しの照りつける中、ぜえぜえ言いながらバイクを押し切り「すみませんパンクしちゃったんですぅ」と従業員の方に泣きつくと、実に手際よく補修してくれた。チューブレスのタイヤでよかった、とのこと。同感。

ちょっと涼ませてもらって再出発。途中、三明までは廃線跡と国道が並走するが、もう道の悪いところは走れない。三明の終点を確認して先へ。海沿いの道を進み、内陸に入ったと思ったら門前に着いていた。ここには総持寺がある。せっかくだからお参りした。内部はものすごく綺麗に整えられていて、荘厳とした雰囲気。寄ってよかった。ここから奥に5kmくらいいったところに名水の湧き水があるというので行ってみた。暑いさなかに湧き水は効くねえ。さらに先に進むと輪島の市内に入る。つい先日廃止になったのと鉄道の輪島駅は市街地のまん真ん中にあった。鉄道は廃止になったが、穴水からの乗車券はまだ販売しており、みどりの窓口も健在。ここからは能登半島の北岸を一気に東へ。しかし狼煙は遠い。ようやくたどり着いたものの、灯台へは階段を歩いて上らないといけないと知ってサックリ挫折。時間もあまりないし、狼煙ではあまり休憩せずに向きを南に変えた。今回の最終目的地・のと鉄道の蛸島駅に着いたのは昼過ぎだった。

駅にはようこそ蛸島へ/何にもないけど/男は多いの落書きが。いいセンスしてるね。日本有数の「行きづらい市」珠洲市の中心・能登飯田の8番ラーメンはすごい混雑だった。
ラーメンを食べ終えたのは1時前。さて、高岡でのサッカーの試合は5時キックオフだ。間に合うのだろうか。真剣に不安になったし、出来れば和倉温泉にもつかっていきたいので、ここからは海沿いを走るのをやめ、能登道路に接続の県道をかっとばすことにした。穴水からは能登道路へ、そのまま一気に和倉まで走ったおかげで、温泉総湯に着いたのは3時前。これなら風呂に入ってもサッカーには間に合うだろう。風呂はちょっと熱め、長時間の走行で日に焼けた腕が痛いが、しかし疲れを取るのにはもってこいだ。風呂あがりにビールの欲望と必死に闘って烏龍茶を1本飲んで、さて出発だ。七尾市街を走り抜け、あとは高岡まで一直線、だと思っていた。氷見の市街地に入ったのは4時半。たぶん大丈夫だ。ところが、信号待ちで止まっているとき、食堂に貼られた紙に「氷見うどん」と書かれているのを見つけた。氷見うどん?・・・・・あっそうだあったあった麺聖さんのページ====ThisIsTheErrorMessege====に載ってた氷見うどん!サッカーをキックオフから見ると氷見うどんを食べるを天秤にかけるが、載せた瞬間に勝負は決まっていた。その食堂は開いていなかったので、JR氷見駅で尋ねたところ、この時間だと道の駅で食べられるとのこと。行って見ると、きときと魚コーナーの近くに氷見うどん店があった。ぶっかけうどんを頼む。面は細いタイプ。残念ながら讃岐とは比較できるレベルではないが、それでも名古屋のうどん屋よりはうまいと思う。あとで尋ねたところ、氷見うどんにもちゃんと太麺があるとのこと。次は昼飯時に挑戦したいものだ。
氷見バイパスを一気に走って、高岡市内を通り抜けて南側の二塚にあるスポーツコアに着いたのは試合開始から10分も経っていない頃だった。まだ0-0で一安心。試合は1-0でアウェーの栃木が勝ち、遠路はるばるやって来た栃木サポは大喜びだった。この日の夜はゲロ袋オハユニ氏邸に泊めてもらうことになっている。氏はこの日は出勤だったのだが、午後7時半頃に帰着の連絡が入った。国道8号はことのほか空いていて、金沢に着いたのは8時。近所の居酒屋で10時頃まで呑み、帰ったら疲れのせいでサクサク寝てしまう。

翌日、今日は帰るだけなのだが、酒を抜く意味でも風呂に入ったほうがいいと考え、金沢郊外の湯涌温泉へ。ゲロ袋オハユニ氏曰く「あそこは効きますよ」とのことだったけど、私にはちょっとぬるめ。でも確かに気分はいい。郊外にこんな温泉があるとは、金沢市民は恵まれてますね。しかし湯涌温泉のキャッチッコピー「萌えてます。」ってのは、いかがなものだろうか。あとはクソ暑い中、加賀産業道路→国道8号経由で岐阜へ。9時半の段階で「只今の気温:35度」という表示を見てげんなり。加賀市内で北陸鉄道の廃線跡をオーバークロスする。寄り道の欲求をおさえつけ、敦賀に着いたのは0時前。例によってソースカツ丼を食べ、岐阜の自宅に着いたのは2時頃だった。メーターを見たら、3日で1200km走ったことになっていた。晩飯の時間まで、ひたすた「うぐぅ」と横になる鋳造でありました。

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