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tour:野麦峠越え
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職場が変わることになった。

前夜10時半まで呑んでいたにもかかわらず、目が覚めたのは朝の5時前。なんなんだいったい。これは一気に精神的ストレスを解消しないとハゲてしまうぞ。天気予報を見ればなんとか天気もおとなしそうなので、ここは懸案の野麦峠越えを決行!5時半に自宅を出る。
せせらぎ街道を北上した方が気持ちいいのはわかっていたが、こんな機会でもないと通らないだろう国道41号で高山線沿いに北に走る。晴れ間はないが雨が降る雰囲気もない。途中、飛騨金山のドライブインでカップ麺を食べる。こういう時はカップヌードル以外選択の余地はない!と職場の同僚はナルシスたっぷりに力説するのだが、私が選んだのは出前一丁。前夜のアルコールがまだ体内でアセトアルデヒド状態で残っており、これは風呂に入ってカラダを休めたいところ。馬瀬村に温泉があるとのことで役場に電話したら10時からだってさ。選択の余地はない。下呂温泉へ。
役場は閉まっていたので駅の職員に尋ね、8時から入れるクアハウスを教えてもらう。露天風呂でゆったり。しかし天気は好転の気配を見せない。ま、ここまで来て撤収はないわな。9時に下呂を出る。
小坂から濁河方面へ。一気に交通量も減って走りやすい道。さっき風呂に入ったばかりなのに濁河で一風呂という欲求が顔を上げる。しかし濁河まで34kmという標識を見ればへこまざるを得ない。今回の目標は野麦峠なのだ。鈴蘭高原の入口で濁河ルートと別れる。鈴蘭の高原地帯は、なるほど別荘地の佇まい。晴れていればさぞ気持ちのいいことだろう。高原の展望台で記念撮影。さきに見えるはずの乗鞍は雲の中。少し憂鬱になる。
鈴蘭を降りて、秋神ダムを右折。いよいよ高根村に入る。こんなところにまで路線バスを走らせる濃飛さんはえらい。おそらく補助金だらけだろうけど。役場の脇に無料の外湯があったそうだが気づかずに通過。しまった。木曾街道から離れ、ついに野麦峠にアタック開始。先の方で道路工事中らしく、ダンプの通行が目立つのが気がかり。しかし、峠近くの道の悪さは道路工事も仕方のないところか。

峠には「長野県」「岐阜県」の看板はない。有名な県境の峠にありがちな景観だ。資料館があったので入ってみる。「峠」にこだわるでもなし「女工哀史」にこだわるでもなし。なんか、有名な割にはパッとしない峠であった。
峠を一気に降りる。ブレーキングのみのコントロールはやはり怖い。降りきる頃に背後からドーンと爆発音が聞こえたような気がするのだが?奈川村のAコープで「乗鞍はどうでしょう?」と尋ねてみた。山の天候は地元の方に聞くのが一番。職員氏曰く「風が強い日は天気が急変するから、今日は上らない方がいい」。こりゃ今回は見送りか?と思ったとたん、背後からもう一度爆発音が。振り返れば、いま降りてきた野麦峠方面を黒雲が覆っていた。こりゃマジであかん、乗鞍どころの騒ぎではない。木曽谷方面に逃走開始、しかし境峠付近で激しい雷雨を喰らってしまった。あーあ。薮原まで降りたあたりで雨は上がり、そのままずーっと中山道を走って逃げ帰ってきた。夏になったら、乗鞍に挑戦だ。

翌日曜日。天気予報曰く中部地方は穏やかないい天気でしょう・・・くそ。しかし、カラダにたまった疲れを考えると、今後は日曜日の遠乗りは控えた方がいいかもしれない。トシを取ったものだ。トホホ。

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