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tour:北陸サッカー紀行(後)
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翌日。鮮やかに雨である。

早起きして新港の渡船に行くつもりだったがこれでは。7時には雨も上がりそうになったので出発。バイパスを東に向かうのだがこれがものすごおーい横風。路面は濡れているし流れも激しいし、こんななかで転倒したら命が保証できないと判断して県道に逃避。こちらも流れは順調、またしても時間が余りそうだったので、富山地鉄の上市駅に寄ってみた。建物は立派だが駅は閑散そのもの。改札口から見えるホームもかなり風格を感じる。でもって運賃が、どっひゃー!と声が出るほどの高さ。地鉄さんも大変だあ。

ここから県道を黒部に向かうが、まだ時間があるので早月加積駅に寄ってみた。かつて佐藤淳一画伯====ThisIsTheErrorMessege====がその駅名の響きに魅かれたという。6年前だかに訪ねた時は駅長さんも見えたがいまは当然のように無人駅だった。ここを9時過ぎに出発。黒部ICのすぐ前にででーんと建つのは超立派なYKKの荻生工場。その敷地内にYKK荻生グラウンドがあった。北陸サッカー紀行第2弾・北信越リーグのYKKvs山雅クラブはここで行われる。

工場内グラウンドだけあって当然スタンドはなし。アウェーチーム用のロッカーもない。天下のYKK様なんだからもうちょっとなんとかならないかい?試合の方は・・・もうどうしようもないぞ山雅クラブ。北信越リーグ開始以来の名門だが、ここ何年かは残留に四苦八苦している。正直それもさもありなん、といった感じではあった。GKがものすごおーい風の判断を誤って3失点。この試合を終了まで見て、高速をすっ飛ばして富山五福でJFLのアローズvs横浜を観ようと目論んでいた鋳造にとって、この3失点はなかなかの教訓であった。こりゃあ高速での移動なんて不可能だ。この3点でYKKは雑になってしまい、どうやら点も入りそうにないなあ、ということで後半20分過ぎに荻生グラウンドを離脱して国道を走って富山に向かうことにした。

所要1時間強。五福競技場では横浜もアローズもグッズを販売していた。懸案だった“アローズのタオルマフラー”をようやく入手。会場では横浜な方々がすでにサンバを奏でられていた。まだ30分もあるのに元気なものだ。まあ、でも開始1時間半前から大騒ぎだったブラジル代表応援団には負ける。で、北陸サッカー紀行第3弾・JFLのアローズ北陸vs横浜FC。1-0で横浜が勝ったんだけど、順当勝ちなんて言葉は絶対使えない。なんなんだこりゃあ。ボランチが何もしないのでボールが簡単に外にさばけてしまう。DFのフィジカルだけで跳ね返しているようなもの。これでJ2ですかあ?甲府サポは労せずに最下位を脱出出来るから喜ぶだろうなあ。

3時に終了。一気に富山を離脱する。日曜の夕方にしては予想より通行量も少なく、30分で笹津を通過して山岳地帯へ。4時に神岡を通過。数河流葉の峠をトラックと競り合いながら一気に駆け上がり、高山市内に入ったのは4時40分だった。高山在住の知人の話だと2時間はかかるということだったが。これより本格的にローカルなところに入っていくので、ここのラーメン屋で腹ごしらえ。5時過ぎに高山を離脱。通称「せせらぎ街道」を一気に南下する。清見村役場前の信号を過ぎると、この先郡上八幡までまったく信号がない。清見村を縦断し坂本峠を越える。時間もまだ早いし有料道路のトンネルを抜けるのも芸がないので旧道を通るか・・・と分岐点で旧道を見て一気に退散。なんだあの細道は。これ以上疲れるのはゴメンなので日和ってトンネルに入る。飛騨と美濃の旧国境の長いトンネルを抜けるとそこは・・・すっごい高いところにかけてある橋。私は高所恐怖症なのだ。うわわわわわわわわわわわわわわ。絶対道から視線を外さずに、それでも精神的に負けてしまい途中の待避所で後続のクルマを全部先に行かせる。なんて軟弱な私。料金所で普通車料金を払い、あとは明宝→八幡を谷筋を一気に下っていくだけだ。あとで知人に尋ねたところ「旧道はもっとずっと恐い」とのこと。選択は正しかったのだ。

郡上八幡に着いたのは6時半。まだ日は沈みきっていない。なんということだ。こんなに早く着けるとはまったく予想していなかった。ここから岐阜までは高速利用のつもりだったが、早く着いた以上無理してカネ払うことはあるめえ、と国道を走ることを選択。これがまた大正解。一般車は高速を走るのだろう、国道は実に空いていて美濃通過は7時。そのまま長良川沿いを走って自宅そばのスーパーに閉店前に着いてしまった。当然、高速を走らなくて浮かしたカネは半額セール中の刺身に化け、鋳造は自宅で無事の帰還の祝杯をあげるのであった。

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