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tour:丸亀天皇杯&うどん
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「このクソ寒いのにバイクで来るんですか!」

と驚いたのは当時倉敷在住のマルホン師。私が丸亀の天皇杯4回戦(川崎ダービー)&うどん三昧ツアーを仕掛けると伝えた時のことだ。

土曜日。この日は出勤で定時は5時なのだが、わがまま言って3時過ぎに早退させてもらう。自宅で着替え、4時に出発。国道をヘコヘコ走っていったのだが、私は知らなかったのだ。国道8号が大渋滞をきたすことを。6時半にまだ五個荘という事態はまったくの想定外。すっと下を走って行く計画は見事に頓挫し、王将で晩飯を安くやっつけて瀬田からは京滋バイパス、1号に入って守口からは阪神高速で神戸に向かう。が。

ひいいいいいいいいいいいいいいいっ!
阪高の環状線、こわいよおおおおおっ!

名古屋高速の環状線とは通過する車の数もスピードも全然違う。守口線から神戸に向かおうとすると、環状に左側から合流して一気に右車線まで渡る必要がある。これがこわいのなんの。で、息もたえだえに神戸線に入ったもののここの流れの速さも尋常でない。冗談じゃないわっ!と武庫川の手前で高速を降りてあとは国道2号を神戸まで走った。決して、高速代をケチったわけではない。新神戸のカプセルに着いたのは9時半。ゆっくりと風呂につかる。クアハウス併設だけあって設備は充実。うわあ生き返る~っ。これで明日朝の早起きも大丈夫だろう。サクサクと寝てしまう。


高松行の船は5時出発。というわけで4時20分に目覚ましを鳴らしバタバタと仕度して、15分後にエンジンをかけて時計を見たら4時20分だった。カプセルの時計が15分進んでいただけらしい。くそ。時間があるので和田岬を冷やかしてきた。誰もいない駅って、好きです。三脚立ててロングシャッターを切りたくなってしまったが残念ながら設備がない。5時の船で攻略本====ThisIsTheErrorMessege====を開いて作戦を練る。

船は少し遅れて9時半に高松に着いた。試合開始は午後1時。うどん屋を巡って行くには絶好の時間だ。10時過ぎに「あたりや」到着。寒さに凍えながら「あつあつの大」を食べる。いきなり鼻血が出てきてびっくり。店員さんもびっくりしたことだろう。しかし、この超絶的なうまさはなんだ?確かにS級指定を受けるだけのことはある。次に向かったのは宇多津町の「讃岐の里」。名前は仰々しいが地元向けのセルフの店だ。とりあえずコシ!といううどんファンにはつらいだろうが、中腰系が好きなひとにはピッタリではないか。量も多いぞ。さらに西に向かい、善通寺の名店「山下」に着いたのは0時前。すごい混雑。ぶっかけを頼むが、雑というかなんというか、あまり好意的な感じは持てなかったな。で、競技場に向かったのだけど、途中で地元のクルマがどんどん入っていくうどん屋を発見。攻略本にも載っていないし、これは新しいS級店か?と立ち寄ったところが大ハズレ。麺聖森村さんが「讃岐うどんだからうまいわけではない」と力説される理由がわかったような気がした。最後がコレだと少々つらいが、もう試合が始まってしまうし、と競技場へ。マルホン師と一緒に観戦する。川崎フロンターレ、こりゃあJ1行っても苦労するぞ、という試合であった。特に、J2な人達にはプレースキックで評価の高い久野が実はDFが散々だということが露呈してしまっていた。

さて、試合も終わったことだし、「うどんだ」。バスで来たマルホン師と丸亀駅で再び待ち合わせし、かつて「はせ川」いま「将八」で釜揚げ。駅ビル構内店だからこんなもんだろう。師と別れて、宇多津のホテルに投宿。パチンコ屋の隣のうどん屋を勧められる。そこでも釜揚げを食べてみたが・・・時間が悪かったのだと思いたい。結局、駅方面に歩いて、勝手知ったる「おか泉」で呑んでしまう。おでん3本とお銚子1本、そして冬季限定「しっぽくうどん」。具だくさんの汁うどんだが冬は実にうまい。これで¥1200かそこらなのだから笑うしかない。ホテルは衛星放送も入らないし、ガコガコ眠ってしまう。


翌朝、なんと雪まじりである。たしかに12月ではあるがここは四国だぞ!今日は午前中かけて徹底的にうどん屋めぐりの予定。まずは朝7時に多度津町の「橋本」へ。ちょっと柔らかめの素朴な感じだ。次は善通寺の「宮川製麺所」。向かう途中で本格的に雪が降ってきた。まさか愛しのマジェちゃんの初雪体験が四国の善通寺になろうとは。製麺所では「10分くらい待ってくれ」と言われる。「できたよー」の声に「じゃあ1玉ください」と言うと、「違う違う、ここは自分でやるの」。すんまへんシロートで。丼を持って大将から玉をもらい自分でゆがく。奥さんに「いい手つきしてんじゃない」と誉められる。だしかけてねぎのせて、で¥120を払う。まさに打ちたて!麺はほどよいコシであった。次に向かったのは坂出の「彦江」。「偶然にはたどり着けない」との指摘は真実だ。寒さに震えたカラダに打ちたてのうどんのまあうまいこと。そのまま東に向かって綾南町の「田村」へ。今回のうどんツアーのNo1はここだ。麺も雰囲気も値段も文句なし。しかし、移動はずっと雪の中、もうそろそろはしごも限界だ。綾上町の「山越」で剛麺うどんを堪能し、高松市内に戻った。市内に入った頃には天気も急速に回復していた。「竹清」でゆで卵の天ぷらを味わい、「さか枝」で最後の1杯を食べ、宇高国道フェリーで本州に戻った。

国道2号に向かう途中で道路脇の砂にとられてコケてしまう。一応YSP岡山を見つけるが定休日。しかたなくそのまま戻ることにした。ブルーラインを通って備前ICから山陽道に入るが、もう寒いわ風が強いわで、西宮名塩のあたりで意識がとびかかった。ホワイトアウトって、これか?これはマジで危ない。SAで30分の長期休憩。その後もSAをみつけるごとに休憩を繰り返す。やはり冬に行う行程ではなかったな。命からがらという感じで米原ICまで走り、ゆるゆると帰宅した。自宅についても10分ほどカラダの震えがとまらなかった。やはり無理はするものではないな。

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